「殺人契約」 山田正紀

山田正紀光文社文庫1984発行
「殺し屋・貴志」というサブタイどおり、27歳の殺し屋・貴志が主人公のピカレスク・アクション。山田正紀は、殺し屋の生理とその孤独な焦燥感を意識して描いたとかで、読んでいて確かにそれらが伝わってくる。「必殺シリーズ」が好きな人にも楽しめると思う。なお、単行本はこれ一冊きり出ていないが、後に短編が書かれたらしい。きっと容易には手に入らないだろうが読んでみたい。 (05/2/12読了)