2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「剣が謎を斬る」

ミステリー文学資料館(編)/光文社文庫/2005発行/☆☆☆★ 「名作で読む推理小説史」シリーズの一冊。「時代ミステリー傑作選」という副題が示すように、ミステリー色の強い時代小説を集めたアンソロジーなのだが、どうにもテーマが絞り切れてない印象。バラ…

「神秘家列伝」(2) 水木しげる

角川スフィア文庫/☆☆☆★ 目に見えないもの=精霊の存在を感知していた(としか思えない or らしい)内外の神秘家たちの生涯に取材した連作で、2巻では安倍晴明、長南明恵、コナン・ドイル、宮武外骨の神秘家ぶりが描かれる。 自分ではおそらく手に取ること…

サイト9周年

10周年かと思ったら9周年だった。けど、いずれにしろ随分長くやってるんだなあ。 ここのところは縮小傾向で、拡大路線に戻ることはきっとないだろうけど、続けられる限り続けていくので、皆さん、今後ともよろしくお願いします!

「アイデアのつくり方」 ジェームス W.ヤング

TBSブリタニカ/ISBN:4484881047/☆☆☆☆ 竹熊健太郎がブログで紹介しているのを読んで興味を惹かれ、そのままアフィリエイトで貼っついてるのをクリックしてAmazonで購入。速攻で読み終えた。竹熊氏も確か指摘していたように、内容はクリエイターが体験的に知…

「ブラック・ジャック 〜黒い医師〜」(1) 山本賢治・手塚治虫(原作)

秋田書店 少年チャンピオン・コミックス/☆☆☆★ 「ブラック・ジャック」のリメイク版。収録作は「ナダレ」「ふたりの黒い医者」「魔王大尉」「ネコと庄造と」「ディンゴ」「99・9%の水」。 総じて、BJの人の悪い部分をきちんと描き、安っぽいヒューマンドラ…

「暗殺の年輪」 藤沢周平

文春文庫/1978文庫発行/☆☆☆★ 直木賞(第69回)受賞作の表題作、同候補の「囮」「黒い縄」、オール讀物新人賞を受賞したデビュー作「溟い海」など5編を収録した正に傑作集。いずれも初期の作品なので、藤沢未体験者は、まずこれから入るのもいいかもしれな…

「たそがれ清兵衛」 藤沢周平

新潮文庫/1991文庫発行/☆☆☆☆ 映画化された表題作を含む時代短編集。普段は風采があがらず、何かと侮られがちな下級武士たちが、お家騒動の中で思わぬ活躍を見せるというのがいずれも基本線。主人公たちの持つ二つ名と、そう呼ばわれるようになった理由がお…

ブログ開設

別名義でブログを開設しました。雑文をメインにやっていきます。 http://nomura.blog9.fc2.com/ この賽子日記は今後、本やドラマといった、興味ある事どもの感想をアップする場所として特化させていくつもりです。 よろしくお願いします。

「完全犯罪売ります」 ユベール・モンテイエ

DE QUELQUES CRIMES PARFAITS/HUBERT MONTEILHET/H.P.B/1978翻訳 バイト気分で完全犯罪の手口を売る犯罪小説家から、ある夫人が千ドルで夫殺しの方法を買い取る。ところがこの夫人、過去に何度も男を殺した疑いのある悪女で…。フランスミステリらしく、枚…

「鳩笛草」

宮部みゆき/光文社文庫/2000文庫発行 超能力にスポットを当てた中短編集。表題作は他人の心が読める女刑事の、「朽ちてゆくまで」は未来予知能力を持った女性の物語。そして「燔祭」には、長編「クロス・ファイア」の主人公で念力放火能力を持つ青木淳子が…