マンガ

「悪霊」高寺彰彦

悪霊高寺 彰彦 チクマ秀版社 2005-07売り上げランキング : 42,060Amazonで詳しく見る by G-Tools諸星大二郎「妖怪ハンター」、とり・みき「山の音」を彷彿とさせる伝奇ホラー。著者は大友克洋のアシスタントだったという。飲み屋で会う知人より紹介され、読…

「完全脱獄」桑田次郎

完全脱獄+マラコット深海桑田 次郎 マンガショップ 2005-08-05売り上げランキング : 137,713Amazonで詳しく見る by G-Tools主婦の友社のTOMOコミックスから出ていた「完全脱獄」と「マラコット深海」を一冊にまとめ、ボーナストラック(?)に短編「手の中の…

「魔障ヶ岳」 諸星大二郎

魔障ヶ岳ー妖怪ハンター諸星 大二郎 講談社 2005-11-04売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools妖怪ハンターシリーズ久しぶりの新刊。「メフィスト」で連載してたのね。長編だけど連作短編形式で、内容はまあ、いつもの感じです。 ところで、「…

「神秘家列伝」(2) 水木しげる

角川スフィア文庫/☆☆☆★ 目に見えないもの=精霊の存在を感知していた(としか思えない or らしい)内外の神秘家たちの生涯に取材した連作で、2巻では安倍晴明、長南明恵、コナン・ドイル、宮武外骨の神秘家ぶりが描かれる。 自分ではおそらく手に取ること…

「ブラック・ジャック 〜黒い医師〜」(1) 山本賢治・手塚治虫(原作)

秋田書店 少年チャンピオン・コミックス/☆☆☆★ 「ブラック・ジャック」のリメイク版。収録作は「ナダレ」「ふたりの黒い医者」「魔王大尉」「ネコと庄造と」「ディンゴ」「99・9%の水」。 総じて、BJの人の悪い部分をきちんと描き、安っぽいヒューマンドラ…

「Q.E.D.」(19) 加藤元浩

発売から2か月経ってたんだ。知らなかった。というわけで貸本屋で借りてきた。「マクベスの亡霊」はなかなか。大がかりなトリックは使用されてないが、キレる小技を組み合わせて合わせ技一本。「賢者の遺産」は可奈がタイムスリップ、燈馬のそっくりさんと…

「ガラスの仮面」(42) 美内すずえ

忘れた頃にというか、ついに出てしまった42巻。試演に向けて両グループの稽古がようやく始まった…のはいいが、みんないきなり携帯持ってるし、写メール送ってるし。

「鱗迷宮」 神谷悠

京&一平シリーズの30冊目。 この著者、島田荘司とかのファンというだけあって、ミステリコミックとして上質のものを毎回読ませてくれる。もちろんそれだけじゃない。語りの面白さが前提としてあるので、30巻も読み続けていられるわけだ。 今回はいつも併録…

今週のモーニング

「キマイラ」(八坂考訓)がいきなり終了。ラストはあまりにも唐突で、これまで積み上げてきたものはなんだったんですかと問いたい。人気がないとか、打ち切りはなんにしても編集部判断なんだろうが、ネタはいい線だっただけに惜しい。

20世紀少年(17) 浦沢直樹

主要キャラの立場が変わったことで、また刑務所のときみたいにオッチョとカンナを軸にして、世界観のお披露目的に物語は進む。 我々読者のいる時代と過去を行き来しているうちはいいが、あんまり未来の話となると絵空事感が強くなって白けかねないので、この…

PLUTO(1) 浦沢直樹/手塚治虫

ゲジヒトを主人公にしたのがいい。多少、あざとさを感じさせる部分もあるが、ファンサービスの域を出てはいないので問題ないだろう。ウランの出し方、使い方が次のハードルだな。 「地上最大のロボット」を読んでいるとさらに楽しめるので、まだの人はまず読…

「やじきた学園道中記」(24) 市東亮子

引き続き赤目編。連載休止以前とは、やっぱり絵が違うよな、と。特に貴子姫。

「ああ探偵事務所」(1-5) 関崎俊三

永井大主演で放映中の連ドラの原作。既刊5冊を借りてきて一気読みした。謎解きものではなく、推理マニアの主人公のキャラクターを楽しむタイプの作品で、ドラマより遥かに面白い。ていうか、ドラマを先に見ちゃった人は、この原作に手を出さない(期待しな…

「千石屋綺談」 逢坂えみこ

創業百年の百貨店・千石屋を舞台にしたファンタジー連作。読んだら優しい気持ちになれる…みたいな売られ方をしてそう。2話のヒロインのショートカットの女の子がかわいい。全体的に、少女マンガにしては女の子の身体の線がキレイで好感が持てる。誉めどころ…

「金魚屋古書店出納帳」(1) 芳崎せいむ

かねてから一部で評判をとっていたのを、ここにきてようやくゲット、読んでみた。ところが、案外普通の話で、確かに面白くはあるんだけど心がときめくほどではない。マンガ好きで古本好きの自分がそう思うくらいだから、一般受けは難しそうな気がする。芳崎…

「Q.E.D.」(18) 加藤元浩

今回の収録2作はいずれも小粒で、物語的にも、ミステリとしての創意においても、これといった感動が得られない。過去数巻を合わせても、ここにきてパワーダウンしている感は否めない。そろそろ、優秀なブレインをつけたほうがいいのでは(今もいるんだろう…

「PLUTO」に田鷲警部&中村課長が登場

「ビッグコミックオリジナル」(小学館)月イチ連載中の「PLUTO」に、手塚治虫ファンにはお馴染み、田鷲警部と中村課長が登場(階級は違うけど)。さすがにあの鼻じゃあないけどね。ハナからオマージュなわけだし、いずれロック登場なんてこともあるかも。

「THE 大市民」の料理がコクテイルで!?

「ヤングマガジン アッパーズ」連載中の、柳沢きみお「THE 大市民」に登場する美味しメニューが、古本酒場コクテイルで食べられるかもしれない!? とりあえず匿名にしとくけど、ライター仲間の某君の発案と仲立ちで実現したこの企画、詳細は本日発売のアッパ…

やじきた学園道中記(23) ISBN:4253091946

発売になりましたね。というわけで買ったんですけど、やはり微妙に絵柄が変わっていて。時間というものは大切なものを奪っていくなあ。意味なくキャラを集合させるのは、再開のサービスということもあるのかもしれない、が、ちょっと煩雑になりすぎ。

Q.E.D.(17) ISBN:406333922X

一か月前に出たものだが、貸本屋で借りてきてようやく読む。相変わらずミステリコミックとしての水準は高い。一本目のエピソードは、トランクが一個しかない(100万$しかない)と推理したのだが…。結果的にトリックは僥倖頼りなのが、ああした天才ばかりが…

手塚治虫の命日

手塚治虫の命日だそうだ。 ほんのちょっとだけ平成を生きたんだっけ?

あひるの空

最近、週刊マガジンで始まったバスケまんが「あひるの空」は、なかなかいけてると思う。ちょっと伸びるんじゃないか。週刊ペースで絵が安定してきたら、意外なヒット作になるかもしれない。

家栽の人

「家栽の人」を一気に再読。初めて読んだときには正しく理解していなかった微妙なニュアンスに気づき、実は深い物語であったのだなあと、今さらながら感心。マンガに限った話ではないが、年を経て気づくことは確かにある。

死と彼女とぼく

古本で川口まどかの「死と彼女とぼく」(ISBN:4063604861)の揃いを買った。 乙一で泣ける人は、これでもっと泣けるに違いない。 この人の他の作品は読んだことないが、特異な才能の持ち主だと思う。