エースをねらえ!

原作のイメージを崩さずにうまいこと映像化しているとか、キャスティングが絶妙とか、世間的には意外に好評だったが、最終回を迎えて思うのは、けっこう小粒なドラマだったな、と。クライマックスを迎えて、宗方とひろみの間の師弟愛が強調して描かれていたが、そこに至るまでがあまりに淡々としていたせいで、いきなり感が強い。いつの間にそんなに、といった感じ。原作の濃厚な人間ドラマを、トピックスだけ繋げてもダメでしょう。
内野聖陽吉沢悠がワンランク上の存在感を見せていた。上戸彩、どうしてこんなに輝きが失われてしまったのだろう。石垣佑磨の、最も原作から離れたトンデモキャラぶりが、最後には爽快に感じられてきたり。