「相棒」の6-13話を一気に

録りためてあった「相棒」の6-13を、ここ数日で一気に見る。今回の第3シーズンは、のっけから連続ものだったり、薫(寺脇康文)と美和子(鈴木砂羽)が別れたりと、野心的?な序盤戦だったが、最近は落ち着いて「相棒」らしいエピソードが続いている。「相棒」らしいというのはもちろん、いちばんの売りであるレギュラー陣の掛け合いであるとか、原作を持たないドラマにしては結構考えてあるトリックであるとか(古典をパクッてたりもするのだが)、警察内部のドロドロした部分をストーリーに適度にまぶすスタンスなどを指していっているわけだが、もう一点、これはあまりよろしくないらしさもある。
右京と薫は、令状もないのにどこにでも侵入し、そこにあるものを好き勝手に引っかき回していくのだ。あまつさえ、こっそり証拠品を拝借していったこともあったように思う。いくらドラマっていったってこれはあまりに無謀で、事実、7話で2人が図書館の個人履歴を見せてもらったことについて抗議があったらしく、番組公式HPにお詫びが掲載されている。
まあ、確かに物語のスピード感は大事であるし、実際通りに何もかも段取る必要もないのだが、それが度を過ぎると、作り物なりに著しくリアリティを欠くことになりかねない。なので、もうちょっと配慮してほしい。